陶器の街、ヴィエトリ・スル・マーレ

ここ最近ずっと暖かい日が続き、
シチリア、カターニアでは気温25度以上にもなったそうで、
海に繰り出す人々の水着姿が新聞に大きく掲載されていました。

ローマは今朝になって少し寒くなったような・・・

先週に続き、今週のはじめまでナポリに滞在してました。
家が郊外のせいかネットがなかなか通じず、
更新できずにいました。




c0220786_4514246.jpg


ナポリでは、ある夕方、ヴィエトリ・スル・マーレへ。
ヴィエトリはアマルフィ海岸にあるひとつの小さな街で、陶器で有名。
世界遺産にも登録されていて、アマルフィ海岸の他の街同様、
断崖にへばりつくように街が形成され、
細い路地の間や小さいお店の窓の向こうに
思いがけず海が見えることがある。

街のいたるところに陶器の噴水やベンチがあるヴィエトリに、
できれば日があるうちに着きたかったのだけど、
着いたらもう日がだいぶ落ちていて、風が強く吹いてかなり寒い。
いそいでお目当てのお店へ買い付けに。

c0220786_4592257.jpg
c0220786_4594523.jpg




ヴィエトリには以前から何度も来ていて、
姉が結婚した時もヴィエトリのお皿一式をお祝いにしたほど。

ヴィエトリのお店を思い切って3つに分けると、
ひとつは主に観光客を狙ったおみやげ屋さん、といったお店、
もうひとつは地元の人たちの用途を中心にした、
陶器のテーブルや床用のタイルなども売るお店、
さいごはいわゆるアーティストを中心とした
先鋭的なデザインの陶器を売るお店、になる。

いわゆる「お土産屋さん」はヴィエトリの入り口、
駐車場の近くに広がっていて、
ちょっとした日本へのお土産や普段に使うエスプレッソ・カップ
などはここで買う。
アーティストたちがデザインする陶器、
または画家が絵付をした陶器を売るお店は
見てるだけでも楽しくて、美術館にあるような作品ばかり。

そして、私がいつも好きなのは地元の人たちが通うお店。
もちろん観光客もいっぱい来るお店でもあるんだけど、
陶器のランプやタイルが並び、
見事なデザインの陶器の傘立てに
「売却済」の札がついていたりすると
どんな家にこれが置かれるのかなと考えるだけでわくわくする。

今回は初めて来た時にひとめぼれしたお店、
「rossoaltramonto」に行くことにした。
c0220786_4533393.jpg


初めてヴィエトリに来た時に南イタリアの、
アマルフィの雰囲気があふれていてなんてすてきな街なんだろう!
とすごく感動して、その時におみやげにコーヒーカップを買って帰って、
それがうちにあるだけでヴィエトリにいるみたいですごくうれしい。
いや、うれしかった。

中でもすごく気に入っていたカプチーノ用の口の広いカップがあって、
それは当時の(今でも)私たちには結構高かったので一つだけ買って、
毎朝それを交代で使うのが楽しみだった。
それは買ってから一週間もしないある朝、
コーヒーを取ろうとして戸棚を開けた途端、
黒豆のパックが落下してマグカップを直撃。

あまりのショックに声が出ないで立ちつくしていると、
音を聞きつけて夫が起きてきて、

「o--h! Own Goal!」(アメリカ人のまねをしている)

というので腹がたち、

「ここに豆を入れたのは私じゃない。
なんで気をつけてしまわないの!
私が割ったんじゃなくて私はただ戸棚開けただけよ!」
と口喧嘩に。

今でも時々その話になると、
豆を買ったのは私。
豆を戸棚にしまったのは夫。
戸棚を開けたのは私。
そして、マグカップは割れた。
となり、何となく私のせいになっていて腑に落ちない。

その後夫の弟が家に滞在していた時。
ある夜仕事から帰ると、

「ノリコ。今日戸棚を開けたらコーヒーのパックが落ちてきて
カップが割れたんだよ。
なんでこんな入れ方したんだ。
きちんとしまわなきゃだめじゃないか。」

といわれ、くそ〜このイタリア人兄弟め、
とくやしがりながらも結局ふたつの事件とも私のせいということで決着。
弱い。



ヴィエトリのお皿はひとつひとつ手書きで、
シリーズで同じような感じの柄を書いても細部が変わったり、
そのシリーズ自体一回きりの生産だったりして、
同じものがなかなか手に入らない。
そのカップにしても、もう同じものは売ってませんでした。
・・・ということで、今となっては砂糖いれと受け皿が残るのみ。

それにしても、どうしていつも一番大切な食器から割れるんだろう。
[PR]

by chicca-blog | 2009-11-21 05:04 | ナポリいろいろ

<< ポンペイの犬 ナポリのピッツァ >>