RESTAURO - 修復-

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【修復前】



街を歩いていると、しょっちゅう修復中の建物にでくわします。
私なんかから見ると、まだいけるんじゃないか?
と思われるような建物でもまめに手をいれているような気がします。

初めてミラノのドゥオーモを見たときは修復前のすすけた濃い灰色で、
それが排気ガスの汚れによるものだとしても
真冬に駅を降りてすぐ横にドゥオーモが現れた時は、
どこか怨念のようなものを感じて(一体何のってかんじですが)
これがミラノ!!と感動したのを覚えています。

修復後にミラノへ行ったら、
綺麗すぎて「ドゥオーモ完成したの、昨日?」という印象、
で、あの時の感動は戻ってきませんでした。

せっかく頑張って修復したんだから
昨日できたように美しいわ!
当時の人たちはこの姿を見ていたのね!
って感動するべきなんでしょうが、やっぱり日本で新築ばっかり見ていると、
あの時間の経った壁のはがれ落ち具合とか、
柱のいたみぐあいの方になんともいえない魅力を感じるようになってくるんですよね。




建築の知識のない私でも好きでよく読む、
主に地中海都市建築を研究されている陣内秀信さんの著書の中で

「イタリアでの建築活動の中で建物の修復、改造数が
新築件数を初めて上回ったのは1996年」

というのを読み、
イタリア=修復のイメージが既に染み込んでいたので
1996年なんて意外と最近なんだなという気がするのですが、
イタリアも日本同様戦後の高度経済成長の時に
郊外にかなりの建築が増え、
ローマのEURなどの地域そのものが戦前は存在しなかったのだし、
日本でも東京ではつい最近まで森だったようなところに
ニュータウンとかがどんどんできていったのはそんなに大昔のことじゃないと思うと、
確かにそのくらいの年が妥当なんだろうと思います。


見比べてみるとイタリアと日本は結構似ていて、
敗戦、高度経済成長、少子高齢化とかなり同じ路線をたどっているんですよね。
イタリアは建築に関していえばもうかなり修復メインな気がしますが、
日本の建築はこれからどうなるんでしょうかね。



【修復後】



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by chicca-blog | 2010-03-06 05:09 | ローマ散歩

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