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Giovanni Ranaのチョコレート・トルテッリーニ

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イタリアのスーパーでなら絶対見たことのある、
 Giovanni Rana ジョバンニ・ラーナのパスタ・フレスカ。

主にラビオリ、トルテッリーニなどの詰め物パスタや生パスタを販売、
伝統的なトルテッリーニをはじめほうれん草とリコッタ、ポルチーニなど
種類が豊富です。
250gづつパックになっていて、だいたい2人分くらい。
数分で茹であがります。

むかし寮で一緒だった17歳の東欧の女の子が、
「わたし料理ぜんぜんできないのよ」
といってほとんど毎日このパスタを買ってきて、
生で食べてました(!)。



ジョバンニ・ラーナは子供のころから親のパン屋の仕事を手伝っていたそうですが、
ちょうど時代は高度経済成長期。

ひとむかし前日本でもたくあんや梅干しは家で作るもので
お店で買うものではなかったように、
イタリアでも生パスタやトルテッリーニなどは家で作るものだったそうですが、
女性の社会進出にともない
生パスタがどんどん売れて行くのを目にしたジョバンニ・ラーナ、
1961年にトルテッリーニを中心としたパスタ・フレスカのお店を開きます。

その後の成長は今に続きますが、
何より上手かったのはそのマーケティング。

食にかけてはものすごく保守的なイタリア人、
イタリア料理以外、どころか
自分の家の料理以外さえ食べたくないというマンマも多い中、
パスタの新鮮さに神経質なほど気を配り、
商品に自分自身の名前と顔写真をつけ安心感を与え、
さらに自身のテレビCM出演などを通して確実に地位を築きます。


イタリアの食の歴史をぬりかえた、
(ヌテッラの次くらい?の)大ヒット商品。


ちょっと前にここからチョコレートのトルテッリーニが発売されて
試してみたかったのですが、
近所のスーパーに売ってなかったのですっかり忘れていて昨日買ってきました。

適当に茹でてつまもうと思っていたら裏に
いろいろおいしそうなことが書いてあるのでなにか付け合わせ、
と思ってもうちに何もない。

Giovanni Ranaのチョコレート・トルテッリーニ_c0220786_733628.jpg



たまたまこの前皮だけ使ったオレンジが余ってたので、
オレンジ果汁と少量のバターでソースを作りました。
グランマニエがあったらなぁ・・・もっとおいしくできると思います。
トルテッリーニの中にはヘーゼルナッツがはいっていて歯ごたえがあって
おいしいんですがやっぱりちょっと重い。
酸味があるソースと合わせるのがおすすめです。


これにジェラートでも添えたらちゃんとしたデザートになりそう。
何よりものすごく楽だし、
今度人を呼んでドルチェまで手が回らない時にこっそり使おうと思います。




Giovanni Rana HP





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by chicca-blog | 2010-03-24 06:56 | イタリア料理・食材

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