カテゴリ:イタリア原産地呼称制度( 1 )

特産品とは何か?-イタリアの原産地名称保護制度-




少し前、
「GAMBERO ROSSO」という料理雑誌に
特産品、PRODOTTI TIPICI とは何か?
というコラムがあり

「例えば、スニーカーは今や中国でほとんどが生産されているけれど、
スニーカーが中国の特産品とはいわない。
特産品とはその地域や伝統に根ざした特有のものでなければならない」

というのを読んで当たり前なんだけどわかりやすいなぁと思いました。

イタリアを始め私がヨーロッパで興味があるのはこの
「特産品」であり各国特有の古い建築だったりしますが
何となく雰囲気が好きだから、とか
おいしいものがたくさんあるから、
とか最初のうちはイタリアを好きな理由が上手く説明できないでいました。



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EUにはこのような特産品にたいして、
消費者に安全と品質を保証し
生産者に原産地呼称の保護を目的とする
原産地名称保護制度を1992年に制定。
認証対象品はオリーブオイル、パン、チーズ、ハム、果物、野菜などなど。





DOP(Denominazione di Origine Protetta)
保護原産地呼称
本制度中最も厳しい基準で、定められた地域原産品を定められた製法で生産・加工・調整されたもの。比較的狭い町や村の特産品。

IGP(Indicazione Geografica Protetta)
保護地理表示
定められた地域原産品を定められた製法で生産または加工、または調整されているもの。
州のようなやや広い地域の特産品。

STG (Specialità Tradizionale Garantita)
伝統的特産品保証
定められた伝統製法に基づき生産されたもの。



(2010年DOP/IGTの表はこちら→PDF






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一方ワインに関しては、原産地と品質を保証する 4種類の表示があります。
こちらはイタリア独自のワイン法で1963年制定。




DOCG(Denominazione di Origine Controllata Garantita)
統制保障付き原産地統制呼称
イタリアワインの最上位に位置づけられる。
DOCからDOCGに申請する場合、最低5年以上のDOCの経過期間が必要。

DOC(Denominazione di Origine Controllata)
原産地統制呼称
生産者にブドウ栽培に適した場所、収穫制限、醸造方法、法定熟成期間などを規定し、原産地呼称を保護することを目的とする。

IGT(Indicazione Geografica Ticpica)
地域特性表示
ワイン用ぶどう生産地を規定する。生産許可地域は、DOC,DOCGに比べると広範囲にわたって認められている。

VDT(Vino Da Tavola)
テーブルワイン
生産地、ヴィンテージ、品種等の規定が一切ない。特にDOC申請をしなければこのカテゴリーに入るので、高品質ワインをあえてVDTとして呼称する生産者もいる。


ただしさらにややこしいことに、
2009 年 8 月より EU がワイン規則を改定し、
DOCG と DOC は DOP (保護原産地呼称)に統合され、
IGT は IGP (保護地理表示)に、
Vino da Tavola はヴィーノ( Vino )になりました。
現在イタリアには 357 の DOP ワインに統合されていますが、
生産者は続けて従来のDOC法を使い続ける動きもあるそうです。







EU法にしてもイタリアにしてもころころ変わるし
ワインに関しては品質と法制度が連動してなかったりして
時にはわかりにくくて面倒なのですが、
サン・ダニエーレのプロシュットやパルミジャーノ・レッジャーノ、
以前紹介したベスビオのピエンノロ
トレヴィーゾのラディッキオなどもDOP認定食品。
厳しい基準のひとつひとつをたどっていくと
どうやって作るのか、
どこで何が食べられているのかわかっておもしろいです。








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by chicca-blog | 2010-04-02 06:49 | イタリア原産地呼称制度