イタリアのFRUTTA SECCA
2010年 01月 24日
比較的気候の良いローマもさすがにここ何日かは冷え込んでいます。
0度で騒いでいると北欧の方あたりから怒られそうですが、
何しろあまり寒くなることがないせいかローマの建物は寒さに甘い。
まず、我が家は窓がまだ木枠なのですきま風がすごい。
入り口のドアの下も、階段をあがってくるとドアと床の間にはっきり隙間が見えるくらい開いてる。
床もタイルだから全然暖まらないし、何より暖房器具が家にほとんどない。
なので特別寒い日は外出用のジャケットをはおり、スキー用の靴下をはいてしのぎます。
旦那さんは冬の間家でマフラーをするのがほとんど習慣になっているくらい!
そこまでするなら暖房器具を買えばいいのだけど、
どうしようもなく寒い日って冬のあいだ一週間もないくらいだし、
何より家は引っ越しが多いからあまり家電を買う気にならないのです。
で、今日もかなり着込んでます。
そんな時に親とSkypeで話すとびっくりしてる(笑)。
ローマってそんなに寒いのね〜って。
イタリアでは冬の間、FRUTTA SECCA、木の実などをよく食べます。
殻付きのを量り売りでざくっと買って来て、食後にぽりぽり。
くるみなんかはまだしも、アーモンドやヘーゼルナッツが殻付きのまま売っているのって
すごく新鮮で、見つけるとうれしくてどんどん買ってしまいます。
アーモンドなんかも皮つきのままお菓子に使うとぐっと風味が増しておいしいですが、
殻までついてると余計おいしい。
イタリアではヘーゼルナッツはピエモンテのランゲのもの、
アーモンドはシチリアのノートのもの、
くるみはカンパーニアのソレントのもの
などが高品質なものとして挙げられますが、
地方菓子ももちろんそれらを使ったものが特産。
ピエモンテのヘーゼルナッツをつかったチョコレート、ジャンドゥイヤとか
シチリアは全土でアーモンドペーストと砂糖を合わせたマジパンを使ったお菓子が有名だし、
アーモンドのグラニータなんかもありますね。
ソレントのくるみはノチーノ(くるみはイタリア語でNOCI ノーチ)という食後酒に使われたり、
チョコレートのトルタ、カプレーゼというお菓子に使われたりします。
↑ナポリのバールの写真。
ケースの上のチョコレートケーキみたいのがカプレーゼ。
下のはパスティエーラですよ〜
これはナターレにナポリの実家に行った時にもらったもの。
これ私は何かわからなかったのです。
瓶の底でつぶしてみると
松の実!
松の実って日本ではあまり食べない(少なくとも私は)と思うのですが、
そういえばローマには至る所でこういう景色を見ます。
(ここはチルコ・マッシモ)。
この逆さ松を見ると
ローマに来た、って気が私はする時があるのですが、
そういえば松の実って松からとれる実(そのまま!)!!
一度ここを姑達と散歩していて、私がどうやってたべるのか知らなかったので
見せてくれました。
暖炉の脇に置いて少し乾燥させて
一枚一枚がくをはがしていくと、根元に松の実がくっついています。
ちなみにイタリアでおいしい松の実の産地はローマではなくて
トスカーナのピサと言われています。
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by chicca-blog | 2010-01-24 10:44 | イタリア料理・食材