人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「UMAMI」ってどんな味?

「UMAMI」ってどんな味?_c0220786_20285768.jpg


火曜日の朝、頭の痛さで目が覚めて、
それから立って歩けないほど頭ががんがん。
普段私が風邪をひくときはだいたい喉の痛みから始まってそこから発熱、
という感じで、頭が痛いことってほとんどないのです。
もしかしてインフルエンザ!?
と思ってびくびくしていたのですが、


夜になって微熱はあったものの、今日は熱も頭痛もだいぶ去りました。
一体なんだったんだろう??

一瞬インフルエンザかと思って焦ったのですが何でもなくて良かった。



昨日まで歩けないほど頭ががんがんしてたので、
旦那さんがスープを作ってくれました。
といってもうちにあった野菜と鶏肉を煮込んだだけの簡単なものだったのですが、
これ良かった。

イタリアに来て慣れたのって本当にこういう味なのです。


(今日は長いので時間のある方、読んでくださいね)



例えば、ポテトチップス。
日本だと、ほとんど全てにアミノ酸などのうま味が添加されていますよね。
うす塩味、といった本当にシンプルなものにまで添加されていてびっくりしました。
日本にいた時はほとんど気を払っていなくて、
むしろバーベキュー味とかこってこてのものが好きでした。

イタリアのポテトチップスは塩味、がほとんどで
たまに地中海風味、という微妙なものもありますがほとんど問題外。
たいてい原材料はじゃがいも、塩、油のみ。

来たばっかりの時は、日本で堅ポテト(だったっけな)の黒こしょうにはまっていたので
もう中毒のように食べたくなって、
何だこのイタリアのポテトチップスは!研究が足りない!という感じでした。

それが、日本のポテトチップスが食べたくなくなったのはイタリア暮らし3年目くらいだったかな。
カップラーメンとかも、日本にいるときは時々無性に食べたくなったりしたことがあったけど、
それがぱたっとなくなりました。
今でも日本に帰って全く食べない、ということはないけど食べると味が濃くて疲れてくるのです。



じゃあこの味の素なんかのアミノ酸調味料は何かというと、
ひと昔は化学調味料と呼ばれていて、
実際タンパク質を加水分解して作られていたそうですが、
そのイメージの悪さとさとうきびからとれる糖蜜などの原料を
微生物で醗酵させる製造方法が開発されたことで、
うま味調味料の名前が定着したそうです。

うま味は海外でもUMAMIとそのまま発音され、塩味、甘味、酸味、苦味に続く
「日本人が発見した」5つめの味、として堂々と紹介されているんですよ。


なぜ日本人がことにこのうま味を感じるのかといえば、
やはり欧米のような肉食文化ではなかったため、
肉以外のほんのわずかなタンパク質のありかを探る能力が発達したからと言えると思います。
肉類はやはり一番良質なタンパク源と言われているので、
それを舌で探し出す能力が「おいしさ」というわけです。
日本人はタンパク質豊富な大豆の調理法を駆使したり
昆布だしなどグルタミン酸のまた違う「うま味」を使ったりして
おいしさを作ったのですね。

つまり欧米で評価されてるUMAMIって獣肉以外の、
昆布やかつおぶしなどから得られる新しい「おいしさ」、
そのデリケートさ、
その技術、
みたいなところなのでしょうか。


去年日本に帰国した時、旦那さんに
「UMAMIってどんな味か知りたいから何か買って来て」
と言われてわけもわからないまま「味の素」一瓶買って帰った私。
全くだめですね〜


参加中です!
にほんブログ村 グルメブログ イタリア料理(グルメ)へ

by chicca-blog | 2010-02-05 20:32 | 食コラム

<< ジャニコロの丘への坂道 ローマでポルケッタ、Er Bu... >>